葦原さんの保護部屋 

 ※ページ内青枠の写真はクリックすると拡大できます。

 

☆★☆わたる君と葦原さん☆★☆

 

葦原さんとわたる君の出会いは2008年7月の事です。
葦原さんは、観察しておられた巣の中に兄弟達と比べて成長の遅いヒナが1羽居る事に気付かれました。
成長に従ってその差はどんどん開き、右の写真のようにまるで他所のヒナが紛れ込んだように見えるほどになってしまいました。(右から2羽目がわたる君です)
遂に7月16日、落巣してしまったところを発見、保護されました。
それでもはじめは親鳥に子育てを続行してもらうために、巣の下に仮巣に入れたヒナを置いていましたが、親鳥はもうこのヒナを受け入れてはくれませんでした。

 

↑巣から落ちる前日の様子

 

 

そこで葦原さんが長期保護される事になり、無事海を渡って欲しいという願いを込めて「わたる」君と名づけてリリースを目指してお世話しておられました。
しかし、わたる君はなかなか上手に飛べるようにならず、餌も自分で食べる事が出来ませんでしたので、リリースを断念、終生飼養する決意をされました。
その後も体調を崩しやすい虚弱体質のわたる君を懸命のお世話で越冬させ、手厚く保護しておられます。
詳しいお世話の様子は、葦原さんのブログ「チュン&わたる」を是非ご覧下さい。

  

 

 

葦原さんの保護部屋

 

では葦原さんの保護部屋を覗いてみましょう!

 

ダンボールハウス

 

わたる君のダンボールハウスは中がよく見えるよう前面が保温性の良い透明のアクリル板になっています。(写真右)
わたる君はお腹を床に付けて座るので、ダンボールハウスも一工夫、わたる君の居場所はとまり木ではなくロフト形になっています。
更に小さい穴を開けたダンボールのロフトの下にはひよこ電球がセットしてありますので保温もバッチリです。(写真下・左)葦原さんがお仕事で車に乗られるときは、助手席でお供します。(写真下・右)

 

 
↑保温器具はひよこ電球を使用しサーモと温度計で温度管理します。


↑上から見たところ。ダンボールの中にひよこ電球がセットされています。細かい通気穴で効率良く保温しています。わたる君まったり♪


↑お出掛けのお弁当(ミルワーム)は葦原さんお手製ミル収納棚に。直射日光に注意です!収納棚に。直射日光に注意です!



 わたる君の餌

 

・ミルワーム

わたる君は腸が弱い体質なのか、排便困難(便秘)や消化不良をおこしやすいので、食事には特に気を遣ってこられました。
消化しやすい脱皮したての柔らかいミルワームを探すため、常時数十パックのミルワームを準備しておられます。
ミルワームはお湯で溶いたフォーミュラー(写真右上)に、ネクトン各種(S、MSA、BIO)を混ぜた栄養液に漬けて与えます。

 

ミルワームを食べさせて貰うわたる君→→→→→→

葦原さんの手の中でお食事です。
手前が混合栄養液です。これをミルワームにたっぷり吸わせて与えます。
この他「ライフパウダー」という鳥用の整腸剤も使用しておられます。

 

・すり餌・ドッグフード混合餌

2009年秋からは、獣医さんの薦めで子犬用のドッグフードと7分すり餌を混ぜた餌も与えておられます。
右の写真のお皿に入っている分量が大体1日分だそうです。これをミルワームと同様に栄養液に漬けておはしで与えます。
詳しい給仕の様子は「チュン&わたる」「すり餌」のページをご覧下さい。

 

!!ボランティアさんの紹介や斡旋はしておりません!!
保護したツバメが飼えない、といった理由でボランティアさんの紹介の依頼を受ける事がありますが、当サイトでは紹介も斡旋も致しません。
このページの情報は、法に従って保護するにあたり、お世話の方法に迷われたり、障害がある鳥のお世話など特殊な場合などのための情報提供を目的に、ボランティアさんのご協力を得て掲載しています。

 

 

 

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