はじめに

 

ごあいさつ

 

「つばめの飼育日誌」にお越しいただき、有難うございます。
このサイトをご覧の方は、つばめや他の野鳥のヒナを拾われたか、落ちたヒナを見つけてどうしようか思案しておられる方が多いのではないでしょうか。
わたしは小さなつばめの子に出会い、なにも分からずに保護をしてしまい、多くの先人達のサイトを参考にさせていただきながらなんとか放野までこぎつけることが出来ました。
いろいろと間違いや試行錯誤の子育ての日々でしたが、もしもこの体験が、失敗も含めて、これからヒナを保護していかれる里親さんの参考に少しでもしていただけたら、と思い、このサイトを立ち上げることにしました。
HP初心者の拙いサイトですが、どうか我慢してご覧下さい。

 

 

野鳥の保護について

 

つばめは野鳥です
野鳥を飼うことは法律で禁止されています・・・といってもほとんどの里親さんはわたしと同じようにそんなことは知らずにヒナを拾ってしまったのではないでしょうか。
巣落ちヒナを保護するかどうかの判断は、「お急ぎの方へ (1)」を参照して下さい。

ヒナが小さい間に人間に保護されるという事は、ヒナの生命を守る事の代償として、親鳥から生きる術を学ぶ機会を奪い、なんとか生き延びても将来仲間とのコミュニケーションがうまく取れなくなったり、番相手を獲得出来なくなるなどのリスクを背負わせる事になる、という事ですから、ヒナの保護は慎重に必要性を見極めて下さい。まずは出来るだけ親鳥に子育てを続行してもらうよう努めて下さい。

健康なツバメは人と暮らすペットではありません。非常に高い飛翔能力を持ち、子孫を残す使命を持った野鳥です。
仮に、無事成長したとして、「可愛いから手元に置きたい」と思われても、傷病鳥以外は保護飼養の許可は難しい現状です。

 

「ヒナをひろわないで!!キャンペーン」について
私達の身近にいるスズメ、ヒヨドリといった小型〜中型の野鳥は、まだうぶ毛も生えそろわないような状態で巣立ちするものが多いそうです。
地面にヒナがいると巣から落ちてしまったように見えますが、実はもう巣立ちして親鳥が餌を運んで来るのを待っているだけなのかもしれません。その場合、人間が「かわいそう」と思って雛を持ち去ることは、親鳥にとってはヒナの誘拐になってしまうのです。
野鳥は人間が育てることがとても難しい生き物です。親に色んなことを教わりながら育てられることが一番大切なのです。また、たとえ保護せずにヒナが死んでしまったとしても、それは自然の摂理なのでしょう。

詳しくは、日本野鳥の会のホームページヒナをひろわないで!!キャンペーンをご参照ください。
このキャンペーンの概要は「ヒナは飛べない間に巣立つものなので地面に居るヒナはそっとしておきましょう」というものです。

ところがツバメの場合は少し事情が違います。
ツバメのヒナは飛べるようになってから巣立つものですので、飛べないヒナが地面に居る場合、巣から落ちたヒナである可能性が高いのです。

詳しくは「お急ぎの方へ(1)」をご参照下さい。

 

野鳥保護の現状と考え方
各自治体により体制は異なりますが、野鳥は国に守られていますので、保護施設や飼養ボランティア制度があります。多くの野鳥保護施設は傷病動物(特に人為的な被害を受けたもの)の救護を目的としており、ヒナの救護の為に活動している所はありませんが、状況によっては受け入れしてもらえる場合もあります。
県によっては動物園などが救護動物の受け入れ先に指定されている所もあります。
しかし現状はそういった保護施設の多くは善意のボランティアの方々の力で運営されておりますので、受け入れられる数には限りがあります。
稀少種や傷病の場合以外、ヒナは自然に任せるよう指導している場合もありますし、「ヒナを拾わないで!!」キャンペーンでも、そう説明してあります。
それを非難する訳ではありません。淘汰されるヒナがいる事は自然の摂理であり、本来人間が手出しするべきではないという考え方は、理性では賛成です。
しかし、人間には情もあります。一度保護したヒナを「じゃあ勝手に生きな!」と、また放り出せるでしょうか…?
中にはそうする人も居るかもしれませんが、大抵はそのまま育てる事になるでしょう。
わたしは決して安易にヒナを拾って育てる事を推奨しているつもりはありません。
しかし、ヒナに出会ってしまったら…私のように何も知らずに保護してしまい、育てる事になってしまったら…  そんな時に役に立てて頂ければ、と思い、このホームページを公開しました。
他の方の飼育記や保護お助けサイトをリンク集にまとめてありますので、そちらも必ずご覧になって下さい。

 

育雛は大変な作業です
実際体験してみると、野鳥の子育ては想像以上に大変な作業です。鳥が起きている間はずっと餌やりに追われます。うぶ毛の生え変わらない間は20〜30分おきに餌を与えなければならないからです。
家の中でも飛ぶ練習ができるよう、充分なスペースを確保しなければなりませんし、家族の理解も必要です。鳥は飛びながらフンをします。部屋中フンだらけになるのも覚悟しなければなりません。
体調管理も重要で、フンのチェック、温度調節、エサの虫の栄養管理・・・と、一日の大半をヒナのために費やす事になります。

 

自治体の保護体制について
自然復帰の為の訓練は大変な労力を要しますので、野鳥の自然復帰のリハビリ施設がある地域にお住まいの場合は、専門家に委ねるという選択肢もあります。
大抵の県では獣医師会地方支部と連携して指定獣医が診療及び保護を行っています。獣医師会に「野鳥を診れる指定獣医」を訊いてみれば教えてもらえると思います。
また、動物園、自然観察舎などの施設が救護施設の指定を受けている場合が多いのでお近くの施設にお問い合わせ頂くと良いです。
県によっては「傷病野生鳥獣保護ボランティア」といって、一般の方が自治体に登録し、県内で保護された傷病鳥を自宅で飼養する制度を取っているところもあります。
ただし、一旦施設等に委ねてからは、保護鳥の訓練・リリースについても委託先に決定権があります。どのようにリハビリしてもらえるのか、どういった場合リリースになるのかといった事は事前に聞いておくことをお勧めします。
詳しくは各自治体の担当課、もしくはお近くの地方事務所や森林事務所などの出先機関にお問い合わせ下さい。

…と、さんざんエラそうな事を書きましたが、これらの事はヒナを育てていく間に分かってきた事なのです。私は鳥の事は全く無知な素人で、拾ったつばめも、一週間くらいで飛んでいくだろう…などと、全く楽天的で大アホな考えをしていたのです。ですから、飼養許可も取っておりません。つまりハッキリ言って、私がつばめをひと月近く育てていた事は違法行為です!すみません、申し開きも出来ません!!
自然復帰の訓練をしていたら時間がかかってしまったのです…言い訳ですが。
(自治体によって指導方針は異なりますが、例えば1ヶ月以内に放鳥できる場合は連絡のみで許可を必要としない所もあります。これは、申請から許可がおりるまでの期間をおおよそ1ヶ月とし、その間に放鳥するのであれば許可は必要ないという考え方をされるためです。
しかし、自治体によっては登録ボランティア以外の飼養を一切禁じている所もありますので、まずは県や市町村に連絡する事になっています。法律上「保護の為の捕獲」も違法行為には違いありませんが、通常、密売目的の捕獲などでない場合は、自治体の担当者が住民を代表して取得している捕獲許可証を用いて捕獲したと解釈される事になっていますので怖がらずに連絡して下さい。保護施設やボランティアを紹介して貰える場合もあります。)

保護したつばめは、放置すれば恐らくその日の内に暑さと餌不足で衰弱死するか、電車に轢かれるかしていたでしょう。保護した事を間違いだったとは思っていませんが、たまたま私がヒナの世話を出来る環境にあった事、私のような素人に育てられたにも関わらずヒナが無事育ってくれた事は、非常に運が良かったのであって、人がつばめのヒナを育てる場合、幼い間に死んでしまう事が多いのです。
色々と矛盾した事ばかり書きました。お腹立ちの方もおられるでしょうが、どうかお許しください。

 

 

お世話になったサイトの紹介

 

怪我をしてしまっている場合や弱って動けなくなっている場合など、保護して緊急に処置する必要がある場合があります。
本当に保護するべきかどうか、保護したらまずどうすればいいのか、などヒナの保護が初めてのわたしのような里親さんには分からない事だらけです。
わたしは保護してしまい、家に連れ帰ってからネットを漁りました。そこで出会ったのが「すずめっ子クラブ」という、まさに駆け込み寺的なサイトです。
ヒナを見つけた場合保護の必要の有無、保護した場合の連絡先、応急処置(補液など)の方法、放野に至るまでの育て方、餌の事、野鳥を診てもらえる病院リストなど、このサイトに出逢わなければとても野鳥を育てる事は出来なかったといえるほど充実した内容です。ヒナを保護した方はまずこのサイトを見ることをお勧めします。
特に放野まで育てていく決心をされたら、サイト内の「保護して育てる場合は」の部分をなるべく早いうちに全部読んでおいたほうが良いと思います。
わたし自信、育てていくうちに色んな疑問にぶつかり、「もっと早く読めばよかった」と思うことが何度もあったからです。
単なる育て方マニュアルではなく、野鳥の幸せを考えている、本当に素晴らしいサイトです。

 

 

お急ぎの方へ

 

26日間にわたる長い日誌ですので、忙しい里親さんは読む時間も無いことでしょう。
あちこちのサイトを調べてわかったこと、わたしがヒナを飼育する時に気づいた点を、日誌本文の赤字で表示した部分を中心にピックアップし、説明を補充しました。
→「お急ぎの方へ」へ進む
つばめのヒナについて、どの家庭でもすぐに出来る処置を抜粋しています。
他の野鳥を見つけた方は、「すずめっ子クラブ」さんに様々な種類のヒナの対応について書いてありますので、そちらをご参照ください。

 

※許可なく野鳥を飼う事は法律で禁止されています。
すずめっ子wiki』内、『都道府県別資料』に、各自治体の野生鳥獣担当部署の連絡先が載っています。
県によっては傷病動物の保護や、自然に帰すためのリハビリ施設などがあります。

 

 

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