飼育日誌 8日目

 

 8月7日  巣立ち

 

部屋にロープを張り、電線に見立てた。ロープに乗せると始めは少しふらついていたが、すぐに落ち着く。
フンがすこし小さくなってきた。これまでほどプルプルのではなく、白い液体の中に茶色の塊がある感じ。フンはヒナの頃ほど大きく、成長するに従って小さくなってゆき、その分回数が増えるそうです。

餌やりはロープにとまった状態で与える。相変わらずすり餌を嫌がるが、空腹時の一口目ならなんとか口を開ける。
すり餌は一日分まとめて作る。すり餌小さじ3杯程、青汁パウダーをその10分の1くらいの量と、鳥用カルシウム・ビタミン混合剤「カルビタバード」を5,6滴混ぜる。カルビタは小鳥の場合一日2滴程度を飲み水に混ぜて与えるものだが、この混合すり餌も結局半分以上残してしまうので、多めに入れる。(インコなどの栄養剤ですので、長期に渡って野鳥に与え続けて安全かどうかは分かりません。あくまでわたしの判断で使用量を決めています。本来動物病院で処方してもらったほうがいいものと思います)

えさやりの間隔をすこしずつのばしているが、すり餌をどうしても食べないこともあるので、その場合、水にカルビタを溶かしたものにミルワームを漬けてあたえた。このミルワームのビタミン漬けは、他の里親さんのサイトを参考にしたもので、生きた虫しか食べない場合は無理ですが、ビタミン補給に便利です。前日から漬け込んでしっかりとミルワームにビタミン液を吸わせるといいそうです。

       

  餌やりの様子

 

img8.png

  

日中手作りのとまり木にとまっているところに近づくと、急に飛び立ち、頭に乗られてしまいました(笑)その後も自分から飛び立つようになり、何度ロープに戻しても飛んでくるようになってしまいました。
飛び始める頃から、鳥は自我が目覚め始めるそうで、人に慣らさないためにこの時期からなるべく接触を避けたほうが良いと、他の里親さんのサイトにあったのですが、餌もひとくち食べてから次までに少し時間をおかなければ口を開けませんし、食べ不足も心配なので、どうしても餌やりにはある程度時間がかかってしまい、実際慣らさないのはなかなか難しいものです。

    

この日は食欲も盛り返し、ミルワームだけでも40匹ほど食べました。
夕方巣箱で寝かせようとしたら飛び出してしまうので、ロープにとまらせて寝かせました。野生のヒナも巣立ってから2〜3日経つともう巣には戻らず電線で寝るようになるそうです。この子も完全に巣立ったようです。
隣の交番のヒナ達など、親より大きな顔になるまで巣の中にいましたが、この子はずいぶんと早い巣立ちのようです。飛び始めると、人に慣れたヒナは人間の布団の中にもぐりこんできたりするそうですので、放し飼いの場合は別の部屋で寝たほうが良いそうです。
そんなわけで、わたしの部屋は完全につばめに占領され、家族がアレルギー体質なので、ドアもガムテープで封鎖されてしまい、わたしは隣の部屋で寝ることになりました。

  

つばめが眠ったあと、「すずめSOS」さんで見つけたミルワームの餌の改善をやってみた。ザルに2パックのミルワームをあけて、ふすまと分離した。すごく気味が悪い・・・おまけに脱皮した皮がたくさんあり、結局1匹ずつつまんでパックに戻す。ひとパック200匹くらい入っているはずが、実際は死んでいるものもあるので160匹くらい。「無着色ペレット」をすり鉢で細かく砕いたものを上からかけて、ふたを閉めてシェイクした。なにか物足りないので、すり餌と鰹節も混ぜておく。

    

ロープにつかまっている様子。
2本ロープを張ったのですが、まだ飛び移ったりはしません。
「むん!いっちょ前だぞ!」

でも、実はこわごわ…(笑)
お腹をロープにぴったりくっ付けてしがみついてます。
「ゆらゆらしてホントは怖いの〜」

ハンガーにビニール紐をまいてつくったとまり木。
居心地を確かめるようにキョロキョロ。
「ここは揺れないぞ。悪くないかも!」
大体ここで寝るようになりました。

左・・・まだくちばしが黄色くあどけない顔
右・・・尾羽根は短く、エビフライのしっぽのよう

 

 

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